亜急性甲状腺腫とは、急性非化膿性甲状腺炎ともいいます。
ウイルス感染などを契機として発症する激烈な甲状腺の炎症です。 しかし、主な原因はまだわかっていません。
症状は、30代、40代の女性に多くあらわれ、上気道感染と風邪の症状のあと、喉頭部の痛みを感じるようになります。
甲状腺機能検査では、時に正常もありますが、ほぼ甲状腺機能亢進症に似た甲状腺ホルモンの濃度上昇があります。
これは甲状腺の破壊によって、甲状腺の中に蓄えられていた甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出るため、一過性にの過剰状態(甲状腺中毒症)を示し、動悸、汗が多い、振戦などがあります。
甲状腺の炎症部位は堅く、さわったりすると激しい痛みが起こり、しばしば、歯や耳の痛みと勘違いされることがあります。
左右の甲状腺とも腫脹します。ですから甲状腺の腫脹と発熱、悪心など体内の不調を感じます。しかし化膿性甲状腺炎(急性甲状腺炎、化膿性ですから細菌感染)のように膿瘍形成はありません。
甲状腺癌や化膿性甲状腺炎などとの鑑別する必要がありますので、専門の医師の診察をおすすめします。
亜急性甲状腺炎なら放置しておいても2〜4カ月で軽くなるのですが、重症のものは、1〜2年の間に軽症化と重症化を繰り返します。
治療には、炎症の程度に応じて、非ステロイド系抗炎症薬またはステロイド薬の内服薬を用いられます。
細菌感染症ではありませんので、抗生剤は無効です。
しばしば再燃がありますので、治療薬は、慎重に漸減することが重要ですね。
甲状腺機能低下症を続発することも少なくありませんので、治癒後も経過観察が大切です。
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