単純性びまん性甲状腺腫の症状
実際に血中甲状腺ホルモンの量は、甲状腺の組織の代償性肥大で、ほとんど正常です。
甲状腺機能低下症もありません。症状はこういった甲状腺組織が代償肥大して、びまん性腫脹をしています。
あまり大きいと気管や食道を圧迫したり、えんげ困難や喘息を来すことがありますがほとんど稀です。ただ首の前や咽喉頭の違和感を覚える場合はあります。
甲状腺の肥大によっても甲状腺ホルモンの不足が稀に代償されない場合は肥大したまま甲状腺機能低下が起こります。
また反対に単純性びまん性甲状腺腫から甲状腺機能亢進症になることもあります。
【検査と鑑別】
甲状腺機能検査でもすべて正常になることが多いです。 機能亢進、あるいは低下なら別疾患として扱います。 これら、ほかの甲状腺腫脹を来す疾患と鑑別しないと行けません。上記のホルモン定量や甲状腺機能検査などで鑑別します。
ヨードアイソトープ摂取量が増大してる場合、症状のない甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などがあります。この場合鑑別としてT3を投与すると単純性甲状腺腫ではヨードアイソトープ摂取量抑制が起こります。
甲状腺自己抗体が増えるなら甲状腺機能低下症(橋本病)になります。
【治療法】
治療はまず、甲状腺ホルモン(血中値では正常としても)、あるいは生産の不足の要因
があるならその改善でしょう。しかし本症を来す場合、不明な事が多いようです。ただ初期に甲状腺ホルモンを投与すると有効とされています。
すでに、ほかの甲状腺腫脹を起こす疾患と鑑別されていて、放置しても差し支えないものとか、小さいものなら、別に肥大していても体には差し支えなく、年に数回の検査のみで腫脹を経過観察するだけのこともあります。
圧迫症状が強い場合は、場合によっては手術になりますがめったにありません。
ただ、この疾患でもっとも大切なことはびまん性に単純に甲状腺が腫脹してるだけか、それとも別の甲状腺機能に影響を及ぼす疾患はないかや腫瘍などがないかという鑑別です。
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